菊炭友の会―案内―   

菊炭友の会ーご案内ー
 (入会案内) (活動地への地図)(一つの視点) (活動概要図) (会則)
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<入会案内>                                      
活動内容:桜の森憲章の実行
活動日: 毎週 火曜日+第1・第3 日曜日(日曜会員制あり)
活動時間:9時30分~15時 7・8・9月は8時30分~13時(昼食後解散)
毎月の活動予定日をHP(ブログ)に掲載。各自参加日を書き込む。
パソコンを扱わない人はファックス連絡。
費用等:年会費 1,000円、  ボランテイア保険料 年500円
活動は月1回でもOK。毎回の活動内容はブログで報告します。
入会後、兵庫県主催の「森林ボランテイア基礎講座」(無料)を受講して頂きます。
まずは、見学にお越し下さい。 
                  (服装は、ハイキング姿で・・)
駐車場:桜の森の上、国道右側の緑のフェンス内。毎回施錠します。
桜の森は国道左側ガードレールの切れ目から下へ降りる。9時(8時)過ぎに“のぼり”を立てます。
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電車利用:最寄り駅で会員車両に同乗。
見学に来られる時は、前日もしくは、当日9時(8時)頃迄に電話連絡をお願いします。
駐車場の鍵を開けておきます。 
また、電車利用の方は前日までに、連絡下さい。お迎えの駅を相談させて頂きます。

連絡先:携 帯:090-3970-6688
     Email:nak@yo.rim.or.jp
     


<活動地への地図>(地図をクリックすれば拡大します)
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    (能勢電鉄:妙見口駅、阪急バス:(奥田橋方面行き)黒川・徳林寺下車・徒歩約25分)



<一つの視点>  <2008年2月4日(月)>(忙中閑あり)時事放談
 中国製冷凍ギョーザ騒ぎの中、或る新聞が中国側の反応の一部として、伝えていた。
「中国の安い原料と人件費を食い物にしているのだから、問題が起きたら自己責任だ」と・・
私は、この言葉を誰が言ったとかは関係なく、重く受け止めるべきだと思う。日本の食に関する問題の核心を突いていると思うからだ。そして、この言葉から二つのことを考える。
一つは、日本の政治家は(国民も含めて)「土からの物づくりを軽視している」「光合成により人類(もちろん全生物)が生存しているということを意識の外においている」
二つ目は、「10数億もの人口を抱えて、強烈な貧富の格差がある国では、何が起こっても不思議ではない」ということ。このことは、一森林ボランテイアが語るには荷が重すぎるが、一つ目のことは農村に接し、山で地面を這うようにしているが故に考え、話したいことがある。
 日本の森林面積は国土の67%もある。この比率から言えば、(国民1人当りでは自慢できないが)世界で有数の森林大国である。その国が、必要な木材の80%を輸入に頼っており世界第3位の木材輸入国だという事実。自国の森林は(国土の20%もの面積がある)里山は言うまでも無く、杉、檜の人工林も放置し、二酸化炭素の吸収も、生物多様性の観点からも大いに問題を含んだままである。 
 経済効率本位で国際分業だと言って、安い買物をしてきた結果である。国内の資源はその間に使い物にならない状態になりつつある。
食料はその典型だ。先進国中、日本の食料自給率は突出して低い。カロリーベースで40%を切り、穀物ベースでは28%で173ヶ国中124位だという。その結果、農村はどうなったか。放棄された田畑にはセイタカアワダチソウが繁り、たまに田畑で見る人の姿は高齢者ばかり。食料生産の担い手が育っていない。 
 地球環境問題として漸く温暖化が声高に言われ始めたが、以前から問題になっているのが地球の人口と食料、そして、その食料生産のための水。
日本が食料を輸入をするということは、その生産に必要な水も輸入していることになる。
地球はどれだけの人口を養える生産能力を持っているか。既に限界を超えているのではないか。地球人口は現在66億人。2050年には92億人と予測されている。現在(肥満人口もあるけれど)飢餓人口は8億人。国際分業などと言っている余裕はないはず。
全ての国が持てる資源を放置することなく、フル稼働させなければ・・。それで、間に合うだろうか?

 経済効率を追求し食料費を安く抑えて、当面の国民の生活を安定させる政策をとってきた結果の食料自給率40%。その反動が来る。
農村に若者が帰ってくる政策が渇望される。社会構造の大変革が必要かもしれない。
マスコミもその大キャンペーンを張ってはどうか。
国民も“安物買いの銭失い”にならないよう農林業を育てる意識を持ちたい。

 農山村で見る人の姿が、我々、気持のみ青年のボランテイアと地元の高齢者だけという影響がジワリと出始めた、と私には思える。
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冊子「ひょうごの いきものふるさとを 見守るなかま」
    (2010年9月 兵庫県立 人と自然の博物館 発行)から転載しました。 ―拡大します―
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<活動概要図> ―拡大します―
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< 会   則 >
菊炭友の会<黒川・桜の森>憲章
1. 私達は、この地を『黒川・桜の森』と呼称します。
2. 私達は、『黒川・桜の森』を生物多様性豊かな、明るく元気な森になるように
   整備・保全します。
3. 私達は、この森に自生するエドヒガンをはじめ、沢山の桜が元気に花を咲か
   せるように、生育環境を整えます。
4. 私達は、この森で、市民が憩い、自然体験学習ができる環境整備をします。
5. 私達は、この森に炭焼窯を築き、主としてクヌギの炭を焼き、菊炭に関する
   啓蒙活動を行います。
6. 私達は、自然を楽しみながら、菊炭友の会が存在する限り、以上の活動を
   継続し、『黒川・桜の森』を他に誇れる名所として、後世にバトンタッチできる   
   よう、努力します。
   (2007年1月7日 桜の森、山開きの日に制定)

<発足の経緯>
2004年9月NPO法人シニア自然大学主催「菊炭生産体験講座」を受講したメンバーが、講座終了後も菊炭に何らかの関わりを持ち、菊炭生産活動やクヌギ林の保全活動に寄与できればとの気持ちを持った者が集まった、ボランティア団体である。
友の会は、形式にとらわれない楽しい仲間が集まり、能勢・黒川周辺の炭焼きさんの作業を手伝いながら、菊炭焼きの技量を学び、ときには炭窯の火を燃しながら懇親を深めればと発起人が動いた。課題として、窯の借用・クヌギ原木の確保・菊炭の販路などいろいろあるが、先達炭焼きさんのアドバイスや指導を受ける事とし、当会の発足となった。
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「菊炭生産体験講座」は朝日新聞の全国・経済面で大きく取り上げられた。 
  
< 会  則 >
1、名称
この会の名称は[菊炭友の会]とする。
2、目的
菊炭を守るための諸活動を行い、伝統文化の継承に寄与する。
3、活動の内容
黒川・桜の森憲章を実践する。
4、会員の資格
本会則に賛同する者。
5、組織
1)本会は会の運営の為に、下記の担当者を置く。
幹事(代表1名、代表代行数名、幹事数名、事務局長1名、会計1名) 
監事2名。
運営委員数名。
2)幹事等は総会にて選出する。
3)幹事等の任期は1年とし、再任は可とする。
4)幹事は会運営の調整(活動が円滑に行く為の準備)及び渉外を担当する。
5)運営委員は、それぞれのプロジェクトを主宰する。
6)監事は会の活動全般について、その妥当性を監査する。
7)必要に応じて顧問をおくことができる。
6、会計年度 毎年4月1日より翌年3月末日までとする。
7、総会
1)総会は定時総会(4月)および臨時総会とし、本会運営の諸事項を決定する。
2)総会の決議は出席者の多数決をもって決定し、賛否同数の場会は代表がこれを決める。
3)幹事会議は必要に応じて開催し、活動計画の企画・立案を行う。
会員であれば誰でも自由に幹事会議に出席できる。
8、会費
本会の会費は年千円とする。
9、入会および退会
1)本会に入会および退会する者は所定の手続きを行う。
2)退会時、会費の払い戻しはしない。
10、会則の改正
会則の改正提案は幹事会議で検討立案し総会で決義する。
11、付則
1)本会則に定めるものの他に必要な事項は幹事会議で決定し全会員に通知する。
2)安全確保は自己責任とする。
12、事務局の所在地                    
    事務局は 兵庫県川西市          におく。
13、前記11、付則の2)安全確保は自己責任とする。について加筆。
    本会は、会の目的ならびに会則を理解して、自発的に参加した会員によって構成するものであり、その活動には各自の自己責任において参加するものである。活動においては、各自、安全第一に努め、万一事故が発生した場合、本会は何ら補償は行わないことについて同意した上で参加するものとする。  (平成18年6月29日追加)
『安全確保に関する確認書』を事務局長に提出するものとする。 (平成20年4月26日追加)

14、チェンソーの使用
   チェンソーの使用は下記に限定する。
   1)特定教育あるいは兵庫県が実施する「安全リーダー研修」及びこれらに相当する
     教育訓練受講済者。
   2)上級者立会いのもと、平坦地において練習のため使用する者。
   3)チェンソーを使用するものは自己の責任において傷害保険に加入するものとする。
   4)チェンソー使用者は幹事会で指名し、会費により<スポーツ安全協会スポーツ安全保険
(傷害保険・賠償責任保険・共済見舞金)に加入する。 (平成24年4月7日改定)




    「にほんの里100選 兵庫県川西市・黒川」
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                輪伐跡が見える里山景観(2007.3)画像クリックで拡大します
「にほんの里100選」
 集落とその周辺の田畑や草地、海辺や水辺、里山などの自然からなる地域、広さにかかわらず、人の営みがつくった景観がひとまとまりになった地域を一つの里ととらえ、人の営みが育んだすこやかで美しい里が選ばれた。候補地が2千地点以上に達した中から400地点に、そして150地点に絞り、最終「100選」が決まった。
 黒川が選定されたポイントは「茶道などに使う菊炭の産地。輪伐により林齢1~10年のクヌギなどがモザイク状の里山景観をつくっている。」点にある。
 里山は薪炭の生産林として千年以上もの間、木が伐採され続けたにも関わらず、外国のように砂漠になることは疎か、禿山にさえなっていない。このことが「SATOYAMA」として世界に通ずる日本の里山文化の核心である。つまり、10年周期くらいで伐採地を“皆伐”することが、人と自然の共生につながり、生物多様性を豊かにする根源になっている。
 黒川を訪れると、人はこの皆伐の状況と輪伐跡の見える景観に出会える。そして、少しの解説で目から鱗。自然保護、環境保全について革命的な認識の変化をもたらすだろう。
 兵庫県のもう一つの「里100選」豊岡では、住民が挙ってコウノトリを育てる環境づくりに取りくんでいる。同じように黒川も住民がクヌギの育成に回帰した時、名実ともに日本一の里山になるだろう。
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桜の森のさくら
菊炭友の会―案内―_e0049740_4221492.jpgエドヒガン  桜の森で最初に咲き始めるのがエドヒガン。
園芸種のソメイヨシノと違って野生の桜・エドヒガンは早咲き、遅咲き。白っぽい花、ピンクが濃い花などそれぞれ個性があります。桜の森のシンボルツリー「黒川・微笑み桜」は遅咲きです。
 兵庫県の絶滅危惧種をまとめたレッドデータ―ブックは「A]:絶滅の危機に瀕している。「B]:絶滅の恐れがある。「C]:存続基盤が脆弱である、の三つにランク分けされています。エドヒガンは「種」としてはCランクですが、一所に群生している“エドヒガン群落”としてはBにランクされています。桜の森には大人が両手で抱えてもあまる太さのエドヒガンが、分かっているだけでも80本を超えています。黒川・桜の森は貴重なエドヒガン群落です。しかも、その群落が国道から一目で見渡せる素晴らしいポイントであります。
 3月末頃、葉が出る前に咲き始め、4月10日前後に満開となります。
全国では樹齢1000年を超える樹もあり、長寿であるからでしょう、日本の名物桜の6割がエドヒガン系だと言われています。「黒川・微笑み桜」も日本の名物ザクラに育つと良いなと思っています。  なお、樹皮は横の皮目がなく「サクラらしくないね」とよく言われます。
菊炭友の会―案内―_e0049740_4125642.jpgヤマザクラエドヒガンを追いかけるように、4月の10日頃から赤っぽい葉が出るのと同時に花を咲かせ始めます。日本の野生サクラの代表です。桜の森で一番多いサクラです。
エドヒガンの3倍はあるでしょう。森の中に入って見て下さい。エドヒガンがある傾斜の山側に必ずと言ってよいほどヤマザクラが2~3本生えています。

菊炭友の会―案内―_e0049740_4163524.jpgカスミザクラヤマザクラが終わる4月の下旬頃、ほんの数ケ所で花をつけているのがカスミザクラです。ヤマザクラに似ていますが、花が咲くのと同時に出る葉は緑色をしています。
カスミザクラを救うところまで私達の手は回っていませんが、早く救いの手を伸ばせればと思っています。耐陰性の強い木のようなのが救いです。



菊炭友の会―案内―_e0049740_4173876.jpgウワミズザクラ外見はサクラとは思えませんが、同じバラ科のサクラ属に属します。樹皮には横に皮目があります。5月初め頃、葉が出てから房(総状花序)になって白い小さな花を沢山つけます。一つ一つの花を見れば、なるほどサクラです。赤い実をつける夏頃も見応えがあります。その実は秋には熟して黒くなります。
 桜の森では3月末から5月初めまで通して、さくらを楽しめます。

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by cn1397 | 2008-05-14 09:19 | Comments(0)

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