<3月28日(金)>桜の森120 第4回炭出し、第5回木入れ、第6回炭焼準備
9時30分~17時30分
桜の森が冬眠から覚めました。桜は蕾を赤く膨らませています。(29日。拡大します)
エドヒガンです。 去年3月27日に咲いた樹が今年も一番に開花しました。(29日、右)
桜は6日の楽しみに取っておいて、今日は炭焼です。第4回目の炭は3回目より上出来でした。第5回目の木を入れました。
3回続いてヌカ火が出、3回続いて途中で消え、神経的にかなり参って迎えた5回目です。
その5回目、上げ木を根本的に変えました。コレ上げ木!立木じゃないの!という位太い木を上げました。
苦し紛れに、煙道口に急ごしらえの煙突を立てました。煙道口への“引き”を強化できるのではとの判断です。
点火4時間後の煙道と焚口の煙です。狙い通り煙道側に力強く引いていると思えます。
一応、上手く行ったと思います。煙道からの煙に勢いがあり、ヌカ火も出ずに、点火後5時間でメンヌリを完了しました。4月7日に炭出しです。
午後は窯上に倒したクヌギの大木の処理をし、最終窯の準備をしました。
<3月23日(日)>桜の森119 “歩む会”との交流会
10時~15時
創立15周年になる“シニア自然大学”の修了生による数あるサークルのうち、結成14年という名門“歩む会”のメンバーが桜の森を来訪。わが菊炭友の会との交流会を開催しました。
菊炭友の会が桜の森に定住?する前には、歩む会の演習林を度々使用させて頂き、今日はその恩返しのような会です。
午前中は解説しながら桜の園まで案内。昼食は、桜の森で初めて酒が入りました。
これまでは、年頭の山開きの直会だけだったので、桜の森3回目の酒宴?です。
森の中の屋外で好きな酒を飲めるなんて、いいですね~。
<3月21日(金)>桜の森118 炭整理・西山整理・クドサシ
9時~17時40分
お茶炭として納品できる炭の整理をしました。棒炭の12kg、9束。水屋用炭6kg入り2箱、
7kg入り3箱。整理してみると思った以上に灰になっている部分が多く、商品として出せる物はこれだけです。 こんなに綺麗に焼けているところも有るのにね~。
西山を整理し、残りのクヌギを運んで来ました。 トイレが一般的なものに改造されました。
第4窯目のクドサシは17時30分に終了しました。この炭出しは28日です。
<3月19日(水)>桜の森 再点火
8時20分~11時40分
信じられぬ報告です。クドサシのタイミングを遅らせる為に空気穴を絞りに行きました。
煙が出ていません。近くの二人に応援を求めましたが、最悪1人で対処する覚悟で再点火しました。1人で・・と思うとレンガは全部は外せませんでした。上部だけ開けて、木も上から掘り込みました。それでも、8時40分着火し、弱々しい煙も出てきました。
9時過ぎには、ジローさんも駆け付けてくれました。
10時30分元気良く燃え。 煙も力強くなって来ました。
隣の長老が、「雨の日に限る」と畑の枯れ草焼きにに来られ、その長老の見立てです。
シキ(敷き?床のこと)が去年のまま・・・
ヌカ火(焚口への火の噴出)が出ると、消えることが多い・・・
積んである上げ木を見て、これではダメ、柴を外さないと・・・
上げ木のまずさが、ヌカ火につながり、炭の白い灰にもつながる。
もう少し太い上げ木を入れる方が良い。アタマにはクヌギのシッカリした上げ木を・・・
昔は炭焼の村だけあり、長老ともなると、実践的な知恵をお持ちで、色々教わりました。
次に活かします。それにしても疲れるね~。
退散間際、11時20分の煙です。夕方17時30分にも元気良くモクモクと出ていました。
20日(木) 8時20分、元気な煙。空気穴も異常なし。
15時30分順調。 Mtoさん朝から出勤、「お客を迎えるのだからと・・」 脱帽!
<3月18日(火)>桜の森117 第3回炭出し、第4回木いれ、第5回炭焼準備
9時30分~17時30分
「Mtoさん!すぐ開けにかかって」今朝桜の森に着き「おはよう!」の次に発した言葉です。
焚口のレンガは私が外しました。ドキドキしながら、窯の中を覗く、ホット・・・します。
量はある!中身は? 手前の灰を出すのもそこそこに窯の中に入ります。
用意した道具が役に立つような状態で焼けていてくれました。
しかし、完璧ではありません。写真ではあまり見えませんが、炭に白い部分がかなりあります。これは燃えて灰になってしまう過程に居た証です。
11時40分、第4回目、クヌギでは第2回目の木を入れ点火しました。
その前に、また、また排煙口をいじりました。これで最後にします。
排煙口は炭焼で一番肝心な所だと言います。そこを、度々変えるなんてのは、とんでもない!ことだと自覚はしています。左の状態から、右のように変えました。
点火4時間半後の焚口と煙道口の状態です。バランスが取れています。
女性窯焚き師が完全に戦力になって来ました。点火の後を任せて次の木の準備作業へ移れます。これは大きい!。
午後は西山の整理。先日、見学に来られたMatuさんが今日から入会、早速、上げ木つくりに参加してくれました。
人脈の林の中の疲れを森林の中で癒したいという思いがあるやに見受けました。
点火5時間近くなり、用心しながら焚いてはいましたが、マタマタ火が出ました。この窯は火を出さなきゃ治まらないんだなと覚悟し「どうぞ、気の済むままに・・」と見ていると、調子に乗って噴出します。
時間をはかると7分間、呼吸するようでなく連続出ます。
引いたので、もうひと焚きしてやろうと木を入れると、又、噴き始めます。焚口一杯に炎が出るので近寄れません。
点火5時間15分後、メンヌリ完了しました。
午後、西山の整理に加えて、NsiさんとOさんはキャンプ場に納める薪つくり、そして納品。
TさんとKtaさんは一般的トイレへの改造作業を実施しました。
<3月11日(火)>桜の森116 クドサシ・西山皆伐・美山搬出
9時30分~16時
8時50分の煙道口。クドサシのタイミングにドンピシャ!な~んて通いの炭焼には夢です。
写真では分りませんが、煙道口から蒸気の混ざった煙が微かに出ています。マッチ棒での測定は「四つ」。まあ、中らずといえども遠からずというところでしょうか。
早朝出勤のMtoさんと即クドサシ開始、ジローさんも駆け付け9時30分完了しました。
今日、1日で次の窯入れ準備を完了しなければなりません。
美山での上げ木つくり、玉切り済みの原木搬出。
西山の皆伐・玉切り・搬出に全員でかかります。
昼食後、菊炭友の会の最年少会員・Ao君の大学卒業研究発表を聞きました。里山放置林の再生と地域活性化を結びつけた研究発表です。
私達が桜の森に取り組み始めた時点から会員であれば良かったのにね・・・と思います。
今晩、地元の人達に説明をするそうです。
今日の評価は、所用資金に全く触れていないので卒業はダメと言うことになりましたが・・・、
彼は菊炭友の会を今日、卒業して行きました。21日に東京に引越しです。
健康に留意し、活躍を祈ります。
美山は午前中に終わり、午後、西山に集結、次回窯入れの準備は完了しました。
<3月10日(月)>桜の森115 (臨時活動日) 炭出用具作成・西山皆伐
9時30分~16時
本来は今日当たりは作業小屋に泊まりだったでしょうね。
しかし、身体が昨夜から拒否していました。
今朝の煙道口の煙です。
案の定、今日明るい内にクドサシのタイミングが来る様子はありません。
4人の参加者のうち、Mtoさんと私の二人が最後に残りました。
二人とも泊まる気はありません。
今日は帰ろう!と決めた時点(16時)の煙です。 帰り支度として空気穴を絞りました。
クドサシの為の臨時活動日の今日の参加者は4名。
午前中は、太目の笹を拾い集めて炭出し用具の作成です。
クヌギの炭・菊炭は棒状で窯から取り出したいのですが・・・その為の用具です。
簾のようですね。18日の報告に使用場面の写真を掲載できると思います。
午後は4人全員で西山に行き、皆伐作業をしました。後残り、5~6本位でしょうね。
<3月9日(日)> エドヒガン種蒔き報告
炭焼に振り回されて色んなことがホッタラカシ、不義理のしっぱなし。「炭を焼き始めたら親の死に目にも会えない」とはよく言ったものです。
しかし、これだけはやっておかなければ、1年が無駄になる。エドヒガンの種蒔きです。
Ksaエドヒガン育苗園と 我が家の育苗園です。
Ksaさんはキッチリ手が打ってあります。 私は時間が少し空いたので、今日バタバタと・・・
プランターにでもと思い、ホームセンターに行くと、育苗ポットプレートなる便利な物を売っており、店頭にいた園芸カウンセラーに色々指導を受けて来ました。
育苗土に腐葉土を少し混ぜポットに入れ、種を1個づつ置き、土の中へ軽く押し込んでやります。
冷蔵庫の中と植木鉢の砂の中と二通りの方法で冬を越させた種、全部で160個でした。
発芽するまで日陰に置き、毎日水をやらねばなりません。
この米粒位の1個の種が樹高20m位に成長した頃の世の中、イヤ、地球はどうなっているだろうか等と考えながら心を込めて植えました。
冷蔵庫の中で冬を越した種 ポット1つに、1個の種
終始、笑顔を絶やさず私の質問に丁寧に答えてくれた老カウンセラーは最後に「楽しいことではありますが、頑張って下さい」と付け加えられました。
私には「難しいことですよ」と言っているように聞こえました。
<3月8日(土)>桜の森114 再点火・薪配達
14時~16時
(3月分、字数制限オーバーになり、この稿カットしました)
<3月7日(金)>桜の森113 第2回炭出し・第3回木入れ・第4回準備
9時30分~17時30分
最近、新聞や市の広報紙で菊炭友の会の活動が紹介されました。
そのお蔭でしょう、見学者が多くなり、今日など4名ものお客様でした。しかし、“炭焼を見学”のつもりを“手伝い”にさせてしまうのが、炭焼?です。
マスクは当方で用意しましたが、皆さんそれなりにそれなりのカタチになっていますね。
木入れをして頂いています。
この木、クヌギです! 今年、初の菊炭の原木・クヌギを入れました。
今日で3窯目で、窯も暖まり、調子が出て来たと思えるからです。
今日、出したのはヒサカキの炭。1度、火が消え苦労しましたが、立派な炭が焼けました。
ヒサカキを馬鹿にしてはいけません。火付き良く、火持ち良く、悪臭なし、文句なし!とは、
お買い上げのうえ、お使い頂いた方の評価です。おまけに、値段も安いでしょう?
炭出し、木入れに時間がかかり過ぎ、点火は12時になりました。
午後は女流窯焚師を目指すKsaさんにKwaさんをつけて、全員、美山と西山へ次の原木準備に出かけます。見学の女性Matuさんも。(今日の見学で、入会されました)
美山を片付けるつもりでしたが、両方とも、次へ繰り越しました。
KsaさんとKwaさんから「大分前へ煙が出始めました」と引き継いだのが16時前。
間もなく、この煙です。 「ウワ~!コリャまた火が出る!」燃えている薪を1本引きます。
でも、10分後この通り。それからは、先月の26日と同じ。間歇的に何度も炎を出します。
前回は火を押さえ込みにかかりましたが、今回は暫く遊ばせました。「同じミスを繰り返してタマルカ!」と言う心境ですね。
そして、時間をかけながら、炭や薪が燃えるのを確認しながら大量に投入し、17時メンヌリ完了です。
右はメンヌリ後の煙です。明朝、確認に来る必要なし、14時に配達のため薪を積み出しに来る、その時で充分と・・思いながら引き上げました。今日の晩酌は旨いぞと思いながら・・・。
<3月2日(日)>桜の森112 西山伐倒
9時30分~16時
朝から西山の伐倒にかかりました。
ここも、背丈以上の笹が繁っていました。下刈は先日、Mtiさんとジローさんが一部やってくれています。
新入会員のOさんも早速、下刈です。 右は見学のSさん、手つき鮮やかです。
午後はヒョッコリ来訪のFさんまで作業に加わって頂きましたが、1日ではとても皆伐に至りませんでした。
この写真をご覧になって「酷い事をする!」とお思いになる方も沢山いらっしゃると思います。
薪炭生産林として人手が加わった森(いわゆる里山)は10年位に1度、このように皆伐(全ての樹を伐ること)をしなければなりません。皆伐をし、林床に満遍なく日光が当たるようにしてやります。そうすることによって、森も元気に生き返り、生物の多様性が維持出来る条件が整います。
薪炭の需要が少なくなり、定期的な皆伐をしなくなったから、(面積が国土の20%もある)里山は荒れ放題になり、二酸化炭素の吸収力も弱まり、生物多様性も損なわれているのです。
里山の整備は商業的にはペイしないから、50年近く放置されてきました。
地球温暖化対策として、我国は6%(’90年比)の温室効果ガス(二酸化炭素等)の排出量削減目標のうち、3.8%を森林に吸収させようという計画です。そのためには森の整備が必要です。
もちろん、私たち森林ボランテイアの手に負えるものではありません。
しかし、手の届くところは皆でやりませんか。作業は楽しいですよ。
Tさんは1人コツコツと小屋周辺で作業です。巣箱が4つ取り付けられました。
<3月1日(土)>桜の森111 クドサシ(窯を完全に密封し、酸素を絶つ状態にすること)
8時~9時 (クドサシ完了の状態)
ジローさんと二人でクドサシをしました。
強制クドサシとか根負けクドサシと言うのが有れば、それです。8時現在、メンヌリ後68時間が経過し、なお、煙?が出ています。クヌギは入っていないし、二人では精が無いし、「ハイ!クドサシ!」と言って始めました。
(メンヌリ:焚口を空気穴だけ残し封をすること。)
しかし、少し実験(遊び)もしてみました。能勢の師匠の「空気穴は絞ったら絶対に引いて(空けて)はイカン!」という禁を破りました。
煙道口・空気穴ともに約15分全開にしました。
炭博士といわれる人の著書に『“練らし”といってクドサシの前に、もう一息燃すことにより良い炭になる』という意味のことが書いてありましたが、それをやりました。
とか何とか言っていますが、所詮タイミングでないのにクドサシをやる後ろめたさと、生焼けを心配する気持ちの成せる業ですが・・。
只ですね~、本当のところが判断できなくなったという理由も有ります。
左の写真を見てください、これが今朝の状況、右は“練らし”のため全開したところ。左は煙?が出ていますね。右は出ていません。
しかも、右の写真の煙道口は白っぽくなっています。これは高温になった証です。
左の煙のように見えるのは水蒸気ではないか?窯から出た熱気が温度の低い石に触れ水蒸気になっている?・・・マッチでの測定はゆっくり数えて五つで火が付きます。
実は、クドサシのタイミングは過ぎている? もう分からなくなりました。去年も1度、似たようなことが有った気がします。煙道口など絞ることなく自然の状況で時期を待つような焼き方をしないとダメですね。特に、私達素人は。
<2月29日(金)>桜の森110 クドサシ空振り・クヌギ大木伐倒・解体
9時~13時
2月29日は2月と3月の間。ブログは2月の枠オーバー、3月へ。
クドサシは出来ませんでした。
昨日16時45分。 今朝9時。煙はムラサキ色になってきました。
煙道口の煙。昨日16時30分。今日11時。根は切れている。(口の部分で透明になっている)
煙の状況から見て、最終段階に来てはいるけれども、今日明るい内にクドサシのタイミングは来そうにありません。夜中になりそうです。
辛いです。窯の中がオールヒサカキということもあるけれど、出直す気力は、全くありません。
このあたりが、去年も感じた“通いで炭を焼く限界です”
だから今年はクヌギを入れた時のクドサシのタイミング近くは“泊まり”と決めました。
メンヌリからクドサシの間が、前回は44時間。今回は再点火後のメンヌリから既に48時間が経過しています。長くなっている原因は“排煙口を狭めた”からでしょう。その意味で狙い通りになっているのですが・・・。昨年は朝4時に起床、5時には窯の前に居ました。
今年は、クドサシのタイミングは過ぎていると思われる8時に来ることにしました。
それで、こんなことをしました。空気穴を絞り、煙道口も絞りました。
クドサシのタイミングが少しでも朝に近づくようにと思い・・・浅はかな知恵でしょうか?
クドサシが出来ぬとわかりMtiさんは帰りましたがOさん、ジローさんと私は昼まで煙の様子を見ながらクヌギの大木の伐倒、解体作業をしました。
ゲート左の植樹用地の蔓の下から出てきたお化けのような立ち枯れ木も伐倒し、スッキリしました。
明朝は8時出勤?明後日は活動日。お疲れ様です、仕様がないよね、炭焼だから。